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  • 執筆者の写真Kukka Puu

リネンのおはなし⑤

更新日:2021年3月27日


昔、ヨーロッパでは結婚の際に二人のイニシャルを刺繍したハウスリネンを花嫁道具として持っていくのが習慣でした。

ベッドシーツをはじめとし、ピローケースやベッドカバー、テーブルクロス、テーブルナプキン、キッチンタオル、バスタオル、フェイスタオルなどなど・・・。

そのようなリネンは中古のものもあれば、程度の良いものもあれば、あわよくばデッドストック(使われずに倉庫に眠っていたもの)もフランスのあちこちの蚤の市で見つけることができます。

20世紀初めともなると、イニシャルモノグラムの部分が生地の上に一針一針刺したものではなく、イニシャル刺繍の部分だけ出来上がったものを生地の上に後から縫い付けるという方法に変化していきました。

生地の裏をよく見ると、それが完全にハンドメイドなのかがわかります。

百年前のベッドカバーを入手して、最初は眺めるだけでいましたが、その後ついに「よしデビュー!」となり、何年もの間その一枚のベッドカバー(フラットな一枚のリネンシーツを大きくしたもの)を使い続けていました。

冬にはお気に入りの毛布と肌の間にリネンのベッドカバーを挟み、首に当たる部分(襟の部分)はリネンを折り返して使っています。

そうすれば高価な毛布であっても汚れにくく、リネンを洗濯すればいいですから。

夏はそれ一枚でサマーブランケット代わりになります。

少し厚めの質の良いものは、肌に吸い付くようにしっとり感じます。

冬はベッドに入った時にひんやりするので寒く感じるなら、布団乾燥機(数千円ので十分役立ちます)を小一時間ほどかけておけば暖かいですし、夏は洗いたてのノーアイロンのリネンカバーやシーツは爽やかで、ベッドに入った瞬間 "この上ない幸せ" を感じます♪

私は、デッドストックではなく程度の良い中古の物でしたし、リネ100%ではなくメティス(綿が半分入っているハーフリネン)でしたので、何年も使ってついに穴があいてしまいました。

でも棄てたりはしません。

最後は、小さく切ってお掃除のウエスとして使っています。しかも大量のウエスが出来上がります。

只今、次なるベッドカバー(イニシャルモノグラム刺繍の)を探す旅の途中です♪

まだまだ話はつきません。

リネンの話をすると止まりません。

次回は、キッチンリネンのおはなしをお伝えしますね。

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