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  • 執筆者の写真Kukka Puu

初めてのフィンランド一人旅③ 後編

更新日:2021年3月27日


前回はラプアでの「 Lapuan Kankurit 」工場とショップをご紹介しました。

今日はそのあと訪れたとても素敵な建築物について簡単にお話しします。

ラプアを後にして、セイナヨキに戻り、そこからヘルシンキに帰る前に、

「アールトセンター」へ連れて行ってくださいました。

まず、アールトとは(日本ではアアルトと言われています)

▪️ アルヴァ・アールト(Alvar Aalto)▪️

1898年2月3日にクオルタネ(セイナヨキの隣町)で生まれました。

建築家であり、デザイナーでもあるアールトは建築の設計だけではなく、家具や照明、ドアの取っ手、ガラス食器などの日用品も手がけており、今でも世界中の多くの人から愛され続けています。

アールトセンターとは

セイナヨキにある世界的に例のない総合建築芸術です。

1925年に設計され、若き日のアールトの作品もあります。

6つの建物に加え、2012年に新しく建てられた「アピラ図書館」が隣設しています。

全て見学はできない(入れない場所もある)のと、時間の都合でゆっくり写真が写せなかったので、撮れた場所だけでもご紹介します。

▪️ ラケウデンリスティ教会 ▪️

ラケウデンリスティとは「平原にある十字架」という意味だそうです。

優美できらびやかなステンドグラスは無く、十字架にキリスト像も無いシンプルなデザインです。

「白」を基調に、木の長椅子の「茶」や天井から吊るしたアールトのデザインしたランプがとても素敵でした。(実物の方が色が素敵です)

明かりを灯していない時でさえ美しさを醸し出しています。

大きな窓は、たっぷりと太陽の光が入ってくるデザインで、季節によって、時間や天候によって教会内を様々な印象にさせてくれるのでしょうか。

もう少し離れて写真を撮れば良かったのですが、パイプの部分が見事でした。

まるでオーロラのようでした。

▪️ アールト図書館 ▪️

中一階にある読書スペースには、この図書館のためにデザインされた机があります。

二等辺三角形のテーブルが横に連なり、それらをはさんで椅子が並べられています。

机と机の間には、ランプが設置されています。

実はこのテーブルの並べ方やランプに仕掛けがあるのです。

実際に座ってみると、ランプの位置がちょうど目の前に座っている人の頭を隠してくれる設計になっているのです。

真鍮のランプといい、見事に設計されたテーブルといい、すばらいし作品です。

天井近くにブラインドのような形の大きな窓があります。

陽射しをたくさん取り入れつつ、本にはちょくせつ日光が当たらない設計なのでしょうか・・・。全て考え抜かれたデザインです!

次にご紹介するのは、アールトが妻アイノのために作った大きな花瓶です。

世界で三つありましたが、今ではセイナヨキとユバスキュラにだけあります。

実は、一つはお手伝いさんが割ってしまって、今となっては世界にたった二つのアールトの名作となりました。

ピントが合わず、薄っすらとしか写っていませんでした・・・。

1944年の作品です。

▪️ アピラ図書館 ▪️

2012年に新しく建てられたアピラ図書館をご紹介します。

アールト図書館が手狭になり建てられたこのモダンな図書館は、上から見るとクローバー(apila)のように見えるそうです。

館内は様々なエリアがあり、本を読むためだけでなく、イベントの場やコミュニケーションの場、遊びの場や静かに学ぶための場など、多機能を備えた図書館です。

子供用のセクションでは、キューブ状の本の家がいくつもあり、外側は本棚で内側は物語りに出てくるワンシーンが壁に貼り付けられた子供達が大好きなエリアです。

1350枚ほど撮った今回の旅の写真を何度も見直したのですが、その写真とこのアピラ図書館の外観の写真が写っていませんでした( ; ; )

では、次のエリアです。

大きなガラスの窓際にはコンフォータブルチェアー(ロッキングチェアーになっていますね)が並べられており、リラックスしてここで本を読めます。

目の前には先ほどご紹介したアールト図書館が見えます。

窓ごしに見せてくれる緑が、目に優しいですね。

こちらはステップ部分の緑のソファが可動式となっており、コンサートなども開くことができるそうです。

下りて行くと、ティーンエイジャーのセクションです。

壁の赤い穴の空間に寝そべったり寄りかかったり、とてもリラックスできます。

この図書館にはマンガもたくさんあり、ティーンエイジャー達がここでマンガを読んだり、CDを聴いたり、時に宿題をしたりと楽しむ場所です。

静かに学びたい人向けセクションをご紹介します。

いかかでしょうか、このデザイン!

壁の色が白ではなく、この色合いが手元を照らすライトとのコンビネーションも良く、落ち着きをもたらしてくれます。

座った時の目の高さに横長の窓が配置され、時にふっと外の緑に目をやると、とても癒されますね。

白樺が立ち並ぶこの景色を見渡せる適度なサイズの窓を、集中部屋に取り入れる設計はさすがとしか言いようがありません。

セイナヨキでのアルヴァ・アールトの世界をご紹介しましたが、お楽しみいただけたでしょうか。

わたくしも自宅にて、アールトのデザインした「Artekテーブルとスツール」 を愛用しております♪

ムーミンのイラスト入りの限定版です♪

では、また残りの旅日記を後ほどアップしますね!

今回は、一番伝えたかったラプアやセイナヨキにおいての見学部分でしたので、真面目に書かせていただきました。

この後、また珍道中な旅が続きますので、宜しかったらお付き合いくださいね(^ー^)

最後に、

川辺での写真を・・・。

ラプアは緑豊かで、自然に恵まれた素敵なところです。

白樺の木肌が良い差し色となって、素敵な景色を生みだしているのでしょうか。

またぜひ訪れたいラプアやセイナヨキでした。

ご招待してくださったMs. Jaanaに心よりの感謝を申し上げます。

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