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執筆者の写真Kukka Puu

リネンのおはなし②

更新日:2021年3月27日


◼️リネンとは

フラックスの細い茎には丈夫な繊維が入っていて、それがリネンの原料となります。

「麻」は大きく分けて

    ↓

亜麻(あま) = linen  (リネン)

大麻(たいま)= hemp (ヘンプ)

苧麻(ちょま)= ramie (ラミー)

黄麻(おうま)= jute (ジュート)

その他にもありますが、リネン(亜麻)とは最高級のものです。

ちなみに、短い繊維であるジュート(黄麻)は “麻袋”に使われます。

日本では「麻=リネン」と思われがちですが、「亜麻=リネン」であり、

麻とは、茎や葉から繊維がとれる植物を総称した言葉です。

以前、麻の洋服は「チクチクする」とか「ゴワゴワする」と思われていましたが、それはリネン100%で作られておらず、リネン以外の麻やリネン混合で作られていたためそのように感じたのです。

また、リネンは綿よりずっと丈夫で、10年、20年と長く持ちます。

◼️リネンの糸はどのように作られるの?

6月中旬 〜 7月初旬の頃、畑一面が薄青紫のかわいいフラックスの花でいっぱいになります。

1メートルほどの背丈のフラックスを刈り上げ、その後はデューレッティングという雨露に晒して腐らせて中の繊維だけを取り出します。

その昔は、川につけて腐らせるウォーターレッティングでしたが、川の汚染がひどくなり禁止されたのです。

デューレッティングは環境には優しく、とても経済的ですが、畑の土の上に直に置くため、繊維の色がグレイっぽくなります。

繊維が取り出されると、大きな剣山のようなもので梳かして長い繊維を取り出していきます。(その昔は金属の櫛で手梳き)

梳かしたあとに残った短い繊維は麻袋などに使われます。

そして紡いでいってリネン糸ができるわけです。

現在では機械化が進んで工場でその工程がなされています。

次回は、リネンのお洗濯の仕方やシミ取りの方法などをお伝えしますね

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